「アフター・ヒトラー」〜憎悪〜

DeNA横浜ベイスターズ、3夜連続逆転サヨンラ勝利

こんなコトがあるんだろぷか?あるんです!

しかも相手は、あの広島カープじゃあぁりませんかあ。

そう思うと、その前の巨人戦3連敗が悔やまれるけんども、枕を濡らして眠った甲斐があったってもんじゃありませんかあ。

でもね、3夜連続サヨナラ勝ちってのは、もうホントにドラマチックだけんど、落着いて、余裕で観戦出来るゲームも観たいな、ファンとしてはさ。

NHKBS1「世界のドキュメンタリー」で「ヒトラー」前後編を放送しました。

ドイツに生まれた悪魔の独裁者ヒトラー

そのヒトラーが、一兵卒からどうやってドイツの独裁者として自らの政党ナチを巨大化していったのかが番組には描かれていきます。

そして昨夜と今夜、「アフター・ヒトラー」が放送されました。

ヒトラー」よりも、この「アフター・ヒトラー」のほうが衝撃的だった。

アフター、つまりナチスドイツが連合軍に敗北し、平和を手に入れたヨーロッパが描かれていたんです。

もうナチスドイツの残虐な行いに怯えて暮らすことから解放された人々、彼らが向かったのは自国に暮らすドイツ系住民、ナチの協力者に対する復讐でした。

市民による暴力的な復讐だけではなく、政府も復讐を行ったのです。

ドイツ人の野外外出禁止、公共施設への立ち入り禁止、公共交通機関の使用禁止、ドイツ人は着用する服にナチのカギ十字を着けること。

チェコスロバキアではドイツ系住民が犯した規則違反に厳しい処罰が行われていました。

男も女も、違反者は一列に路上に並べられ、背後から全員銃殺された。

しかも、累々と並ぶ屍を、トラックが轢き潰して行く。

同じようなことが、大戦中ドイツに支配された各国で起こっていた。

問題はドイツ人に対する憎悪の解決方法が見いだせずにいたことだが、ヨーロッパには更なる危機が迫っていたのだ。

ドイツはアメリカ、イギリス、フランス、ソ連の四か国による統治下にあったが、ソ連スターリンは独裁色を強め、アメリカ、イギリス、フランスは抗議と防衛のため三か国連合を結成し、ドイツの共産主義化を防ぎに出た。

これが西ドイツと東ドイツという分断国家になるのだが、当時(1948年)アメリカはソ連の軍事力を甘く観ていた。

アメリカには原爆がある。ソ連にはない。

ドイツの三か国連合に怒ったスターリンは、ドイツの首都ベルリンを完全孤立化させる。

ベルリンを武力で包囲、鉄道を止め道路はすべて封鎖、電力供給も停止した。

ベルリン市民は日々の食料も失い、まるで水攻めのごとく孤立させられた。

アメリカがベルリン救助作戦に出る。

武力でソ連軍に立ち向かえば、第3次世界大戦に直結する。

トルーマン米国大統領は、最終的に核兵器を持つ自国の有利を疑わなかったが、作戦は航空機による物資援助を実行。

まんがいち、その輸送機がソ連軍によって被害を受ければ第3次世界大戦だ。

おそらくトルーマンには読みがあったのだろう、その思惑通り核を持たないスターリンは米軍輸送作戦には手が出せなかった。

ベルリン空輸は合計27万回にも及び、ベルリンは生き延びた。

かつての宿敵ドイツをアメリカが救うことによって、ヨーロッパ各地のドイツ人憎悪も消えて行くことになって行くが、今度は共産主義ソ連の脅威が迫る。

アメリカは経済復興に苦しむヨーロッパ各国に莫大な援助を開始する。

アメリカ企業はこの援助活動で潤い、援助を受けた国々はみるみる経済を復興させていく。

面白くないのはスターリンである。

アメリカよりになる各国の共産勢力に蜂起を促し、共産主義に反対する政府首脳要人が相次いで暗殺され、選挙結果も票数が操作され共産主義一党独裁政権を作り上げていった。

ドイツ人に対する憎悪は過去のものだった。

ソ連の脅威にヨーロッパはアメリカを中心とした北大西洋条約機構NATOを結成、ヨーロッパ自由主義国はアメリカの核の傘に入った。

第2次大戦後はアメリカとソ連によるイデオロギーの戦争であり、それは現在にも影を及ぼしているが、「アフター・ヒトラー」でまず考えさせられたのが「憎悪」だった。

考えてみれば、韓国という国は完璧な反日国家だが、ナチスドイツに蹂躙されたヨーロッパ各国もそうだったのだ。

立場が逆転すれば憎悪が際限のない暴虐になって表れる。

今、それを知ればなんとも醜い行いだが、憎悪は新たな憎悪しか産まないと知る人は多いと思うが、許すということがまるで天頂へつづく路でもあるがごとく遥かに思える。

韓国が日本に対して戦後72年経っても許すことが出来ないというのは、韓国にとっても日本にとっても不幸なことだ。

ヨーロッパにはドイツに代わる脅威スターリンソ連が現れたことによって、過去のくびきから解放され、現在ではヨーロッパ諸国連合EUにまで至っている。

イギリスはEUを離脱してしまうが、EUの中心はフランスとドイツである。

アジアに諸国連合が出来る可能性は低いが、かつての敵対国がEUを担っているのだ。

「憎悪」は破壊と悲劇と、新たな憎悪しか産まないということを市民も為政者ももう一度見つめ直さばければいけない。

過去を忘れるのではなく、教訓として新しい一歩を踏出したい。

「 碧し 」〜氷川きよし